犬が唸(うな)る時ってどんな意味?その要因と対策。
本記事のご紹介(by ハピわん!)
犬が唸(うな)っているのを見かけた経験は、多くの人がよくあることかと思います。
そういった、犬が唸る時についてまとめた本稿になります。
犬が唸る時はどんなときか
ふと気づいたら愛犬が唸(うな)っていた。そんな時があるかと思いますが、犬が唸る原因は主に以下のようなものが挙げられます。
犬は主人である飼い主や家族に対して警護しようとする本能があるため、不審者が近づいた時や侵入者を感知した時に唸ることがあります。
つまり、犬は飼い主や家族の安全を守るための警戒心が高く、周囲の変化に敏感に反応する動物です。そのため、普段いない物体や人などが自宅の庭に侵入した時や、散歩などでの外出時に他の犬や人が近づいてきた時に警戒心から唸ることがあります。
また、犬は飼い主や家族に対する愛着心が強く、一緒だった状態から離れる際に不安になり、飼い主が長時間外出した時や留守番になった時に寂しさと不安感から唸うことがある。そして、もし飼い主が帰ってこないと感じてしまった場合、飼い主を探しに行こうと興奮しながら唸うこともあります。
同じくそういった飼い主に執着のある傾向の犬は、飼い主の帰りを楽しみにしながらも不安になっている犬でもありますので、飼い主の車の音や鍵の音を感じ取った時に興奮しながら唸っていることも見られます。
その他に、捨て犬や飼い主から手放された犬が新しい飼い主のもとに行った時にも不安と警戒心から唸ることがあります。
子犬は飼い主に対する依存心が余計に強く、飼い主の注意を引きたいと思って唸うことがあります。また、子犬や飼い始めたばかりで飼い主が長時間帰ってこないことに慣れていない犬は、飼い主の帰りを楽しみにしながら興奮し過ぎて唸ってしまうことがあります。
老齢の犬は認知症や感覚機能の低下から物体や人の動きを誤認識し、それらの反応として唸ることがある。
また、病気やけがで体調が優れない犬は苦痛からストレスを感じ不安になり唸ることがあります。
犬にとって唸るのと同じような意味を持つしぐさ
犬が唸る時は前述の通りですが、では、犬たちにとって同じような意味を持つしぐさはあるのでしょうか?
その答えとして、以下のような例があります。
●尻尾を振る: 興奮したり喜びを表すしぐさ。その際は、尻尾を激しく振る。犬は飼い主の帰宅を楽しみにしている時や遊んでいる時に、このように尻尾を振ることがある。また、尻尾を左右に大きく振りながら体を揺らす姿も見られる。飼い主から食べ物・おもちゃなどといったプレゼントをもらった時や、ほめられた時にも尻尾を振って喜びを表す。
●鳴く: ワンと短い鳴き声を上げる。興奮や叫び声として使うことがある。犬は飼い主が帰って来た時や遊んでいる時にワンと短い鳴き声を上げる。また、飼い主の車の音を聞いて興奮した時や飼い主から名前を呼ばれた時にもワンと鳴く。さらに、他の犬や人を見た時に興奮して鳴くこともある。
●跳ねる: 興奮して飛び跳ねるしぐさ。犬は飼い主が帰って来た時や遊んでいる時に興奮して跳ねる。特に飼い主を久しぶりに見た時には大きく跳ね上がって飼い主に飛びつこうとする。また、飼い主がボールを投げてくれた時にボールを追いかけながら跳ねる姿もみられる。老いも若きも関係なく、犬は飼い主との遊びの時には飛び跳ねて楽しむ。
●舐める: 犬は興奮したり友好的な気持ちを表すために相手を舐めることがある。 飼い主の顔や手を舐めることが多い。飼い主を久しぶりに見た時や飼い主からほめられた時に興奮して飼い主の顔を舐める。また、飼い主と一緒に遊んでいる時にはおもちゃを取り合うためにおもちゃを舐めたり、遊んでいる飼い主の手を舐める。他の犬と遊んでいる時にもお互いを舐め合うことがある。
犬が唸ったときに注意しておきたいこと
飼い主が帰ってくるのを楽しみにしている犬は、飼い主の帰宅に向けて興奮しながら唸っていることがあるため、飼い主が外出中している際には落ち着かせることが必要となってきます。
飼い主が外出中は部屋に閉じこめておくのではなく、散歩をして運動をさせたり、おもちゃで遊んだりと体を動かす機会を与えることが必要で、体を動かすことでストレスが発散され、落ち着いて過ごすことができます。
また、飼い主の帰りを楽しみにするのが度を越えないように、飼い主の帰宅以外の楽しみも持たせることも大切です。例えば、お気に入りのおもちゃを与えたり、おやつの時間を決めて与えたりする。こういったことを通して、飼い主がいない時でも楽しみを感じられることで寂しさを和らげ、落ち着いて過ごせるようになります。
こういった対策をする理由として、飼い主が帰ってくるまでには時間がかかることがあるため、飼い主の外出中は飼い主の帰りを楽しみにしすぎてしまうのを抑えることで、興奮しすぎて周囲の物に注意が向かなくなったり、思わぬ行動をとってしまうリスクを排除することが目的となります。
飼い主が帰ってきた際には落ち着いて迎え入れることができるよう、外出中はこういったケアをできるよう配慮が必要になってきます。