犬が夜鳴きする場合はどうする?犬の夜鳴きの要因・対策など。
本記事のご紹介(by ハピわん!)
犬が夜間に鳴く夜鳴き。こういった行動が日常的に見られる犬もいますし、生活環境や年齢の変化とともに、前はしてなかったが夜鳴きするようになる犬もいます。
本稿では犬の夜鳴きについてお送りいたします。
犬はなぜ夜鳴きするの?夜に鳴く理由として代表的なもの
犬によっては夜鳴き(夜間に吠える・鳴くこと)することがあります。その理由として主なものは以下の通りとなります。
・孤独感:飼い主が就寝した後に一人になった犬が不安になり鳴いてしまう場合があります。飼い主と離れるのが苦手な犬は夜間に鳴く可能性が高くなります。そういった犬は、飼い主が眠りについた後に、孤独に対する不安に襲われ鳴き始めることが多くなります。
・注意を引くため:飼い主の注意を引きたいと思って鳴いている場合もあります。飼い主の目が離れた隙に、すぐに鳴き始める犬もいます。一つの犬の欲求として飼い主の注意を引きたい、そういった理由で鳴いている場合もあります。
・不安を感じている:特に、周りの音が比較的静かになる時間帯である夜間、外部からの音に敏感になりがちなこの時間に、外部から聞こえる音に不安になって鳴いてしまうこともあります。つまり、夜間は外部の音に対する警戒心が高まり、不審な音に対して敏感になりがちで、鳴き始めることが考えられます。
・習慣になってしまっている:夜鳴きする状態が長年にわたり続いていると、それが犬の習慣として定着してしまうことも考えられます。夜鳴きが長年続いていることで、特に何かがあったわけではなくても、その行動自体が習慣付いてしまっているのです。
これらのような夜鳴きを改善するためのいくつかの対策は後述となります。夜間鳴きが改善されれば、飼い主と犬の信頼関係も深まるでしょう。
犬が夜鳴きしないようにする具体的な対策は?
犬の夜鳴きの対策としていくつか考えられますが、それらの代表的なものを以下に挙げます。
・飼い主が就寝した後も、時折起きて犬の様子を確認するようにする。
・夜中に起きたらすぐに犬の元へ行き、声をかけたり、優しくなぐさめたりすることで、飼い主がそばにいることを実感できるようにする。
・外部の音に敏感になっている犬には、あらかじめ飼い主がそばにいる状態を作っておき、そばにいることを犬自身が確認できるようにする。
・犬と一緒に過ごす時間の中で、飼い主から離れることに慣れる機会をつくる。
・飼い主が外出する際には、必ず戻ってくることを約束し、理解させた上で出かけるようにする。また、その際には「待って」「戻ってくる」などのコマンドを繰り返し教える。
・夜間に不安を与えないような環境づくりとして、夜間の外部音を減らしてあげる。
・ライトをつけておき、部屋の明るさをキープする。
・テレビの音を入れておく。
また、これらのような対策を試してもそれでも夜間鳴きが長引いているという場合は、獣医師の指示を仰ぐなども選択肢として考えましょう。
犬が夜鳴きをすることが多い年齢は?
犬の夜鳴きが頻繁になることが多い年齢は、通常は生後6〜18ヶ月頃と老齢となる7〜8歳以降の時期と言われています。
この生後6〜18ヶ月頃の年齢層では、成長によるホルモンの変化が激しいことや、飼い主の注意を引きたい欲求が強まったりすることが考えられます。また、新しい環境への適応や、飼い主の生活スタイルの変化などに対応しきれなかったり、ストレスを感じたりすることも夜鳴きの要因となり得ます。
特に、生後6〜18ヶ月頃の若い犬は、まだまだ飼い主から離れるのを苦手とする時期であり、そういったことに不安を感じる部分が強いため、夜鳴きが頻繁になる傾向があります。この時期は飼い主との強い絆を形成することが重要で、飼い主の不在中にも安心感を得られるような環境づくりが求められます。
また、飼い主の生活スタイルの変化などに対応できなかったりストレスを感じたりすると、そのストレスが夜間鳴きの要因ともなり得ますが、例えば、引っ越しなどに伴う新しい環境への適応が難しい場合は夜鳴きの頻度が高まる可能性があります。
7〜8歳以降の時期では、加齢による生理的な変化から不安の高まりが考えられ、注意を引きたい欲求が強まったりすることで夜鳴きが頻繁になると言えます。この時期からは獣医師の指導のもと薬物療法などの助言が必要となる場合もあります。
以上のようなことを踏まえながら正しい対策を取ることで、夜鳴きの頻度を減らし改善することは可能です。
飼い主との強い信頼関係の形成と、ストレスを感じにくい環境づくりが基本になり重要で、その上での適切な対策をしていきましょう。
犬の夜鳴きは体調不良のサインでもある?
犬が夜鳴きする期間が長引く場合、体調不良の可能性も考慮する必要があります。夜鳴きが頻繁になったり、鳴き声の質が変わったりすることで、犬の体調不良を感じてとれる場合もあります。 体調不良が夜鳴きの原因ともなり得るため、夜鳴きが改善されない場合は早めに獣医師に相談することが望ましいでしょう。
また、前述の通り、体調面以外での犬の夜鳴きの原因には、孤独感や注意引き、不安、習慣の4つが代表的です。
特に若い犬は飼い主と離れることが苦手で孤独感による夜鳴きが問題となりがちです。飼い主の生活スタイルの変化に対応できなかったり、新しい環境への適応が難しい場合も夜鳴きの要因となっています。
老犬の夜鳴きが激しい場合も注意が必要
前述で触れた通り、老犬も夜鳴きが激しい年齢層の一つです。
高齢の犬は生理的な変化から不安が高まったり、注意を引きたい欲求が強まったりすることで夜鳴きが頻繁になると考えられます。
老犬の場合、薬物療法などの助言が必要となるケースが多々出てきます。夜鳴きが長引く場合や今までと比べて頻繁になった場合は、獣医師と相談することをおすすめしますが、特に老犬の場合、早めの対処が望まれるため、夜間鳴きの頻度の変化に注意を払うことが大切です。
正しい対策と早期対応により、老犬の生活の質の維持向上につながります。飼い主との強い信頼関係の形成と、ストレスを感じにくい生活環境づくりが基本となります。
その上で適切な対処法による改善を重ねていくようにすることが理想的となります。