犬の年齢って人間だと何歳になるの?
本記事のご紹介(by ハピわん!)
この記事では、「犬の年齢って人間で言うと何歳なの?」という、犬との生活においてよく気になる部分の一つであることについて書いています。
この単純そうに見える点においても、実はそうでない部分があり、単純に換算できるもの・そうでないものという要素が混在しています。
単純な換算率は「犬の1歳=人間の7歳」
犬と人間の年齢の数え方は違います。
この記事は犬の年齢を人間の年齢に換算する方法についてとなります。一般的には、単純に7対1の換算率を使用する(犬の1年が人間の7年分)と言われています。
ただ、犬ごとの成長特性、成熟度、寿命、および犬の種類に基づいた複雑な換算が必要であるという意見もあります。また、子犬の年齢を人間の年齢に直接換算するのは正確性の担保が難しく、成犬の年齢を換算する際にのみ前述の7対1の比率を使用すべきである、という説が有力のようです。
そして、犬の種類によって成長スピードと寿命は大きく異なるため、それらを考慮しなければならないため、正確な換算をするためには、犬の成長と発達に関する専門的な知識が必要となります。
また、本当に正確な意味での換算をする場合については、次項以降で詳しく記載しています。
実は単純換算だけではできない犬の年齢①
犬と人間の年齢は、同じ年数でも大きく意味が異なります。
犬の平均寿命は人間のそれよりもはるかに短く、犬は人間の年齢に換算すると、おおむね7歳が人間の年齢の1歳とされています。つまり、1歳の犬は人間であれば7歳の子どもに相当し、4歳の犬は人間で28歳の成人に相当するということになります。
しかし、犬の成長スピードと人間のそれは同じではなく、犬は体も脳も人間よりもはるかに速く成長する。例えば、子犬は生後6ヶ月で性的成熟に達し、人間の子どもでは10代後半ぐらいになってからが同じ状態の性的成熟となります。また、子犬の体は1年間で成長がほぼ完了するが、人間の子どもは10代後半まで体が成長し続ける。
したがって、犬の年齢を人間の年齢に直接的に掛け算で換算するのは正確ではないと言えます。犬の年齢の換算については、成長スピードと寿命を考慮して換算すべきと考えられています。
実は単純換算だけではできない犬の年齢②
1歳の若い犬を人間の7歳の子どもと同等とみなすのは適切ではないですが、成犬に関しては人間の年齢に換算する際に7対1の比率を使用するのは問題ないと言えます。
例えば、成長がほぼ完了した4歳の成犬の年齢を人間で28歳とみなすのはふさわしい。しかしながら、子犬の年齢を直接人間の年齢に換算することは適切でないということになります。
さらに付け加えると、犬は子どものように非常に速く成長する一方で、人間の子どもは緩やかに成長し続け、10代半ばまでで初期の急速な成長がほぼ止まります。したがって、1歳の子犬を7歳の人間の子どもと同じレベルの成熟度とみなすのは誤りであり、1歳の子犬は人間の年齢で考えるとおそらく3~4歳の子どもに近いとみなすべきです。
また、4歳の成犬を人間の28歳とみなすのは適切である一方で、4歳の子犬を人間の28歳とみなすのも実は正確にはふさわしくない状態でもあります。子犬の年齢を人間の年齢に換算する際には、犬の成長ステージを慎重に考慮する必要があるためです。
要するに、犬の年齢を人間の年齢に正確に換算するには、成長スピード、成熟度、寿命などを慎重に考慮する必要があり、単純な7対1の換算率を使用するのではなく、犬のライフステージに基づいたより複雑な換算が必要となってきます。
そして、そのためには、犬の成長についてのステージを知った上でという、専門的な知識が必要となるということです。
さらに犬種ごとの特性も考慮しよう
また実は、犬の年齢を人間の年齢に換算することには、さらに複雑さを付け加える要素があります。
それは、犬の種類によって成長スピードと寿命が大きく異なるという点になります。例えば、トイプードルやチャウチャウなどの小型犬の平均寿命は10~15年であるのに対し、ブルドッグやボストンテリアなどの平均寿命は10~15年であり同じぐらいですが、大型犬だともう少し短いのが一般的で、さらに犬種ごとでも平均寿命が異なります。
例えば、ドイツシェパードの平均寿命は10~12年であるのに対し、マスティフの平均寿命は8~10年となっています。
犬の成長スピードも犬種によって差が生まれます。
大型犬のほうが一般的には小型犬よりも早く成長します。例えば、ドイツシェパードは2歳で体がほぼ完全に成長するのに対し、コッカースパニエルは3歳まで成長し続けます。
また、大型犬のほうが一般的に小型犬よりも早く性的成熟に達する。
これは、初めて発情する時期までにかかる発育期間という意味合いになります。
意外と複雑な犬の年齢換算
以上のことから、犬の年齢を人間の年齢に正確に換算するには、犬種と成長ステージを慎重に考慮する必要があることが分かってきます。
正確に換算を行おうとするのであれば、単純な7対1の一般的な換算率を使用するのではなく、各犬の成長特性に基づいた換算率を使うべきで、1歳のドイツシェパードを人間の年齢で7歳とみなすのは妥当であるかもしれないが、同じ年齢のポメラニアンを人間の7歳とみなすのは的外れである、ということが言えてきます。
要するに、犬の年齢を人間の年齢に換算する正確な方法は、その犬の成長スピード、成熟度、寿命、ならびにそれらも含めた犬種ごとの特性の違いを慎重に考慮することで完成します。
単純な7対1の換算率に頼り切るのではなく、各犬種の成長特性に基づいた複雑な換算が必要となってきますが、いずれにせよ、この年齢の換算という部分でも犬の成長と発達についての専門的な知識が不可欠となるものになってきます。