愛犬と一緒に寝るのは良い?悪い?

本記事のご紹介(by ハピわん!)

愛犬家であるほど夜眠りにつくときも一緒にいたいと思うものです。
ただ、こういった生活スタイルが成り立つのかは、飼い主・愛犬の双方の条件を考慮した上で判断することをオススメします。
本記事では、愛犬と一緒に寝てもいいかどうか考える上でのヒントをまとめています。

人間が犬と一緒に生活するようになったのはいつ頃から?

人間と犬の関係は長い歴史を持っており、人類の祖先が最初に犬を飼い始めたのは14,000年以上前のことになります。
古代エジプト人は、家の中で犬を飼育し、狩猟のパートナーとして犬を使いながら生活していました。

近代的なペットとしての犬は19世紀になってから一般的になりましたが、犬を室内で飼う習慣は20世紀初めごろから一般的になり始めていきました。1920年代〜1930年代ごろには、さらに多くの家庭が犬を飼うようになっていき、ペットとしての犬が普及しました。
この時期には、多くの犬が単なる番犬や仕事の手伝いとしての犬だけの役割ではなく、家族の一員として飼われるようになりました。
犬を室内で飼うことが一般的になった理由はいくつかあります。犬を家の中で飼うことが法律で認められるようになったこと、犬が家庭のセキュリティとして重要視されるようになったこと、そして犬が家族の一員として見なされるようになったという社会的な風潮の変化です。
犬は単なる仕事の手伝いではなく、愛らしい伴侶として飼われるようになりました。犬が家族の一員として受け入れられるようになったことに伴い、飼い主は犬と共に寝るなどの生活スタイルも生まれ、犬とのより親密な関係を築くようになりました。

また、他にも犬が家族の一員として飼われるようになった理由には、犬がストレスを和らげ、安心感を与え、喜びをもたらすという利点がありました。犬の存在は飼い主にとって心地よさと支えとなりました。飼い主は犬との親密な関係を楽しみ、犬と一緒に過ごす時間を大切にするようになりました。
犬は飼い主にとって最良の友人であり、必要な伴侶であると見なされるようになったのです。

愛犬と一緒に寝るべきか

愛犬と一緒に寝るかどうかは、あくまで飼い主の個人的な好みによって大きく異なりますが、飼い主の中には、愛犬と一緒に寝るのが最高の夜の楽しみであり、一日の大半を過ごす最も親密なパートナーである愛犬と一緒に眠ることができるのは幸せなことだと感じている人もいます。しかしながら、他の一部の人たちにとっては、夜に眠るときには誰にも邪魔されず、ゆっくり就寝できるようなスペースの確保が非常に大切であり、愛犬と一緒に寝るのは望ましくないと感じるかもしれません。

愛犬と一緒に寝るメリットには、愛犬とのより親密な関係を築き、ストレスを和らげることができることにあります。飼い主は、愛犬の体温や鼻息で心地よさを感じ、安心感を得ることができます。
一方、デメリットとしては、睡眠の質が低下したり、人によってはアレルギー症状が出たりする可能性があります。また、犬の毛や爪がベッドに付着したり、夜中に動き回ったり、飼い主の睡眠を邪魔する可能性もあります。老齢の犬の場合、夜中にトイレに行く必要があるため、飼い主の睡眠をさらに妨げるかもしれません。

最終的には、飼い主の好みと必要性に基づいて判断すべきですが、愛犬と寝ることを楽しみにしているのであれば、その喜びを妨げる強い理由がない限り、一緒に寝ることは有効でしょう。しかし、睡眠の質や個人的なスペースが非常に心配なのであれば、犬用のベッドを使って寝かせるか、夜間は別の部屋で寝ることを検討すると良いでしょう。
飼い主としてのニーズと愛犬のニーズのバランスを取ることが最も重要です。愛犬のために犠牲を払う必要はありませんが、飼い主の健康とストレス度も愛犬の健康と満足度と同じくらいに重要であることを覚えておく必要があります。

犬と寝るべきか



結局のところ、飼い主がどの選択肢を選ぶにせよ、愛犬のニーズも無視するべきではありません。飼い主が愛犬と一緒に寝ることを選択した場合でも、愛犬がストレスを感じたり眠れなかったりすることがないようにする必要があります。別の部屋で寝ることを選択した場合でも、夜中に寂しさを感じることがないように、毎日の運動、遊び、ご飯を与える際などを通じて愛犬との強い絆を築いておく必要があります。飼い主は常に愛犬の心の満足度も考慮しながら、自分自身のニーズも満たすように考える必要があります。

一緒に寝るかの判断材料とは?

最後に、愛犬と一緒に寝るかどうかを決定する際に考慮すべきいくつかのヒントを紹介いたします。


◆愛犬がまだ子犬である場合、一緒に寝ることはどちらかと言うとおすすめしにくい状態です。子犬は通常、夜中に目を覚ましやすく、頻繁にトイレにいく必要があるため、飼い主の睡眠を妨げる可能性が高いと言えます。また、子犬はまだ様々な一緒に生活する上でのルールの習得も微妙な状況であることが多く、ベッドで遊ぶことを期待しているかもしれません。そういった場合は、大人の犬になるまで待つことをおすすめします。

◆夜中に愛犬がベッドから出たがる傾向がある場合は、一緒に寝ることは避けるべきです。飼い主が眠っている間にベッドへの出入りが頻繁になると、夜中に飼い主を起こしてしまう可能性が高くなります。

◆アレルギーのある人は、一緒に寝ることは避けるべきです。ペットの毛などがベッドに付着する可能性があるため、アレルギー症状がひどくなるでしょう。

◆愛犬が夜中に飼い主の動きに敏感に反応してしまう場合は、一緒に寝るべきではありません。飼い主が体の位置を変えるたびに愛犬が起きてしまうと、愛犬自身の睡眠については当然ながらですが、結果として飼い主の睡眠も妨げる結果になってしまいます。

◆老齢の犬や健康上の問題がある犬の場合は、一緒に寝ることは避けるべきです。こういった状況にある犬は通常、夜中に頻繁にトイレに行く必要があります。また、病気や障害により、飼い主を傷つける可能性がある場合、別の部屋で寝ることをおすすめします。

◆愛犬がベッドで寝る上で十分なスペースがない場合は、一緒に寝るべきではありません。ベッドが狭すぎると、犬も飼い主も不快に感じるでしょう。


いかがでしたでしょうか。

愛犬と一緒に寝るべきかは、最終的には飼い主と愛犬の両方のニーズとストレス性などを考慮しながら、判断する必要があります。飼い主が愛犬と一緒に眠ることを楽しむ一方で、愛犬の健康やストレスなく過ごせるかどうかを犠牲にしてはなりません。
愛犬との強い絆を築く最良の方法は、毎日の生活の中で愛情を注ぎ、心身のケアにつとめることです。一緒に寝るかどうかに関わらず、飼い主と愛犬の間には深い信頼があるかが重要になります。

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