椎間板ヘルニア治療体験記:ミニチュア・ダックスフンド編 パート1
本記事のご紹介(by ハピわん!)
椎間板ヘルニア体験記のフレブルこち編に続く、
ワンコと暮らす飼い主さんを悩ませる病気の一つ、椎間板ヘルニアの治療体験記になります。
今回の主役はミニチュア・ダックスフンドになります。
※本記事は個人の体験談に基づきそのまま再現しています。あくまで1頭のあるワンコのケースとしてお読み頂けますと幸いです。
椎間板ヘルニアの発症
うちはミニチュア・ダックスで、体格は小さめな子です。
そんなうちの子ですが、4歳になる直前に突然、椎間板ヘルニアを発症してしまいました。
季節は、急に寒くなった秋口の時期のことでした。
椎間板ヘルニアになりやすいミニチュア・ダックスなので、当然ながら、 普段の暮らしは段差をなくした生活をなるべくさせていましたし、 階段も極力上り下りをさせず、本人の体型も細身で、体重は3.1キロでした。
発症したその日は、ぐっと冷え込んだ日の夜でした。
発症した(火曜の)直前の週末にイベントがあり、 そこでアスファルトの上を2時間くらい歩いたことが関係あるのかは分からないですが、 そこで腰に何かしら負担がかかっていたのかもしれません。
イベント後の火曜、いつもなら私が帰宅したら、 しっぽを振りながら「おかえりー」という感じで出迎えてくれるのに、プルプルと震えているだけで全然動きません。
明らかにおかしい。
抱きかかえて立たせてみても、明らかに腰が抜けています。
この状況かなりまずいなと思い、急いで病院に駆け込み、 痛み止めを打ってもらいました。
それでも元気がありません。
雰囲気的には、動きたくても動けない、そんな印象を強く受けました。
かかりつけの病院へ
翌日、かかりつけの病院で改めて診てもらい、レーザー治療と血行を良くする温熱を当ててもらいました。
この時の症状としては、
・歩けるけどヨロヨロ後ろ足に力が入らない
・ほんのちょっとの段差が越えられない
・自分の身体が思うように動かない
という状態で、本人もなんだか悲しそうな顔をしていました。
発症当日よりも、その翌日、さらに翌々日の方が後ろ足の麻痺が進んでいったように感じました。
椎間板ヘルニアには重症度グレードというものがあり、この時の進行度で言うと、 グレード2(フラフラ歩く状態)からグレード3(後ろ足を引きづる状態)ぐらいに進んだように感じました。
かかりつけの獣医さんからは、更に症状が進むと外科手術も選択肢に入ってくる、 という説明を受けましたが、このかかりつけの病院は、実は手術推進派ではなく、 内科療法をメインとしたケアで出来る限り治療をする方針が強い病院でした。
継続的な治療へ:内科的療法・レーザー治療
その後、継続的な治療に入りました。
内服薬の服用と、毎週末は通院してレーザー治療して頂いており、さらに麻痺が酷くなったら平日も通院していました。
これだけやりながら治療開始後1ヶ月経っても、麻痺が取れず前の様には歩けるようにはなりませんでした。
状態はさほど変わらずで、後ろ足に力が入らずいつもフラフラしているんです。
うちの子は、走るのが大好きで、明るくお友達ワンコと遊ぶのが楽しくてしょうがないという性格の子だったのに、 明らかに落ち込んでいるように感じていました。
身体だけでなく、精神的にも落ち込んでいるようで、私も非常に悲しくてしょうがないという思いでした。
何とか以前の様に、わくわくしながら歩き回ったり、ドッグランで走ったり出来るようにしてあげたい。
ひたすら、毎日インターネット上で情報を集めまわる日々が続いていました。
そんな中、一つの有力な情報を得ました。
当時は、ペットへの鍼治療はさほどメジャーではありませんでしたが、 ヘルニア鍼治療の名医が都内のとある病院にいるという情報でした。
その名医は、学芸大学駅の近くにある『オーシャン動物病院』の院長であるお医者さんでした。
鍼治療の開始
早速、その病院へ行き、看てもらいました。
院長先生からの説明としては、オーシャン動物病院の鍼治療は、 ヘルニアの手術を受けていない子、進行性のものでないのであれば、 治療の終わり=「卒業」があり、走ったり普通に歩いたりまで回復が見込めるということでした。
(ちなみに、院長先生はちょっと独特な方で、マシンガントークの熱い先生でした。)
この時の私の心情としては、とにかく治したいが、なるべく痛い思いをせず手術ではなく治せるならありがたい。
その一心でした。
これまで治療してきた中では、レーザーや温熱の治療をいくらしても脚の動きがほぼ良くならなかったので、 それでも半信半疑の中で治療を受けてみることにしました。
初回の治療では、免疫を上げるために耳のツボに鍼をしました。
鍼をさせるのは初めてだったので、鍼を刺すのを痛がらないだろうか…、と心配にもなりましたが、 使用されたのはとても細い鍼で、うちの子のリアクション見ていても痛がる素振りは全くありませんでした。
病院によっては、人間のように微弱電流を鍼に流す治療をされる所もあるようですが、 オーシャン動物病院のやり方は、先生が様子を見ながら、少しづつ指で鍼を揺らします。
初めのうちは嫌がっていたんですが、頑張れば走れるようになるからねーって言い聞かせていたら、 自分の身体にいい事をしてくれている先生ってわかったかのように、心を許したかのようになっていました。
この初回の施術後、施術前の歩き方と比べるために、病院内の床を先生の前で歩かせました。
歩き方が、明らかに足に力がついているような感じで、思わず嬉しくて涙がでました。
以前、レーザー治療を受けていたときはそんな変化はなく、 もっと早くこの鍼治療へ連れて来てあげるべきだったと後悔しました。
実は、当初は半信半疑だった私も、先生のゴッドハンドを確信した瞬間でした。
パート2へ続く!
今回はここまで。こちらに続きます!
【特別番外編2】椎間板ヘルニア治療体験記:ミニチュア・ダックスフンド編 パート2
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