エアデール・テリアは原産国イギリスのヨークシャー州にて1850年代に誕生したテリア種の大型犬種になります。
テリア種の中では最も大きい犬種となっています。
作り出された際の配合としては、ブラック・アンド・タン・テリア、オッター・ハウンド、 マンチェスター・テリアなどがかけ合わされました。
主に、害獣駆除や小動物(キツネ、アナグマ、イタチなど)の狩猟に使役され、活躍しました。
イギリスでは第一次対戦~第二次大戦の戦時下で、軍用犬としても活躍し、当時は非常に高い需要を誇りました。
現在では、軍用犬の役目を終え、数こそ少なくなりましたが、 家庭用の愛玩犬として世界中の様々な国で飼われています。
日本では昭和初期に軍用犬として来て以来、今では警察犬として活躍しており、 警察犬を務められる犬種の中では唯一のテリア種となります。
尚、犬種名は、主要な狩猟の場としていたエア渓谷(エア・デール)に由来しており、 エアデール・テリアはここでカワウソ猟でも活躍しました。
テリア種の中で最大サイズとなることから『キング・オブ・テリア(テリアの王様)』と呼ばれたりもします。
エアデール・テリアは賢く、学習能力が高く、基本的には飼い主さんに忠実な犬種です。
しかしながら、その名の通りテリア種の流れをくみますので、テリア種のもつ気質 (独立心が強い、我が強い、興奮しやすいなど)も充分に持っています。
こういった気質とうまく付き合っていく必要があり、しつけという意味では初心者向きではありません。
エアデール・テリアは大型犬で、軍用犬や警察犬を務めるほど力も強いため、 しつけがきちんとできていないと周囲に非常に危険を及ぼしますので、充分注意しましょう。
エアデール・テリアは明るく頭が良い犬種です。その頭の良さから、状況を把握しながら動くこともできます。
知らない人への警戒心の強さと、とても勇敢な面も持っていますので、番犬向きの犬種とも言えます。
テリア種の持つ独特の気難しさ(「しつけのしやすさ」欄を参照)は、 エアデール・テリアも充分持っていますので、ここらへんも考慮すべき点になります。
エアデール・テリアの平均寿命は12~14年ほどとなります。
基本的には、体は丈夫なほうです。
暑さには弱いということもなく、冬の寒さには強めです。屋外飼育が可能な屋外犬としての適性もあります。
眼の病気が比較的に多く、『結膜炎』『外反瞼症』等にかかることもあり、 心臓の病気である『僧帽弁閉鎖不全症』という心臓の弁が機能不全を起こし、 血液を体に送ることに障害をもたらす病気も、エアデール・テリアがかかりやすい病気の一つです。
耳が垂れ耳の形状をしているので、汚れが溜まりやすい構造に起因する『外耳炎』といった病気にも注意が必要です。
また、大型犬に多い、股関節の成長障害となる機能不全の『股関節形成不全』にも注意が必要です。
エアデール・テリアは、攻撃性が高いわけではありませんので、子供とも仲良くできます。
また、基本的には、他の犬とも仲良くできますが、得意ではありません。
テリア気質で興奮しやすく相手によらず挑んでいってしまう性格も持っていますので、 何かの拍子にケンカになったりする場合もあります。
少なくとも、相手の犬が中型~大型ぐらいのサイズの場合、リーダー争いをすることがあり、 その場合はケンカが起こります。
他の犬に対して、飼い主さんを取られたと嫉妬することもあります。
エアデール・テリアは、好奇心旺盛で活発、他の大型犬同様に運動量が多い犬種です。
散歩は1日2回で1回あたり1時間程度を基本とします。
また、普段の散歩に加えて、ドッグランなどで思い切り走り回れる環境も必要です。
運動不足はストレスを引き起こし、攻撃性が高まったりすることも考えられますので、 普段からきちんと運動させてあげましょう。
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