ナポリタン・マスティフは、イタリア原産の犬種です。
歴史はかなり古く、先祖犬はアレクサンダー大王統治の古代ローマ時代に、 闘犬や軍用犬として活躍してたモロッサス・マスティフというマスティフ犬となります。
その際、闘犬としてライオンと戦っていたという話も伝えられています。
また、ナポリタン・マスティフの見た目の大きな特徴の一つである、全身たるんでいる皮膚は、 闘犬時代に相手の攻撃を軽減するためのものになります。
そしてその後、イタリアで開発されたことで現在のナポリタン・マスティフの形になっていますが、 開発を重ねていく歴史の中で、警備犬としての働きを意識し、見た目の恐ろしさも明確に強くするようにされていきました。
現在、ナポリタン・マスティフは、番犬・護衛犬や警察犬として活躍をしています。
なお、『イタリアン・マスティフ』と呼ばれることもあり、原産イタリアでは、 イタリア語で『マスティーノ・ナポリターノ(Mastino Napoletano)』となります。
ナポリタン・マスティフは、(主従関係をきちんと築けた場合は)飼い主さんに非常に忠実な犬種です。
ただ、性格的に頑固・マイペースな部分はありますので、しっかり主従関係を教えながら、 しつけを根気強く行っていくことが必要になってきます。
主従関係がうまく築くことができれば、良いパートナーになることができるでしょう。
また、ナポリタン・マスティフは、大型犬でパワーが非常に強いため、 初期のうちに確実にしつけをきちんと行うことが大前提になります。
総じて、少なくとも初心者にはしつけがやさしい犬種とは言えません。
ナポリタン・マスティフは、基本的には穏やかで優しい性格をしています。
飼い主さんや家族に対して愛情深い面もあります。
ただし、何かの拍子に強く刺激してしまったり、しつけができていなかったりする場合、 本来の闘犬としての凶暴性が出る場合もありますので、注意は多かれ少なかれ必要かもしれません。
また、ナポリタン・マスティフの他の性格として、自己判断することも多く、自主的に動くことも見られます(自立性)。
勝手な動き方が多くなってしまう場合、力で制するにも大変で危険も伴うため苦労することになります。
他の大型犬にも多い『股関節形成不全』については、ナポリタン・マスティフも発症しやすくなっています。
股関節形成不全は股関節の成長に障害を生じ、歩行障害や関節痛を伴う症状ですので、 日常生活に支障が出るため、確実に治療が必要になります。
また、よだれが多いことや皮膚がたるんでいますので、皮膚に汚れがたまりやすいことによる皮膚病にもケアが必要です。
子供との相性は、あくまでしつけをきちんと済ませている前提のもとにはなりますが、 普段は静かな犬種であるため、悪くはありません。
しかし、体が大きく、力が非常に強い犬種ですので、完全に油断することは禁物です。
他の犬との同居(多頭飼い)や他の動物との相性は、基本的には、小型犬・中型犬・小動物程度であれば、 むやみに手を出すこともありませんが、相手が大型犬の場合は、 闘犬としての性分も刺激され、最悪は喧嘩になることがあります。
ナポリタン・マスティフは全身の筋肉が多く、その維持のためにも必要運動量は、かなり多い犬種です。
基本的な散歩の量は、1日2?3回を1回あたり1時間程度が理想となります。
できれば、早めに歩く(小走り)なども織り交ぜると効果的です。
しかしながら、普段の過ごし方のスタイルとしては、物静かで活発さはさほどありません。
のんびりと、寝たりしながら過ごすことが多い犬種です。
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