グレート・ピレニーズ(別名「ピレニアン・マウンテン・ドッグ」)は、 フランスを原産国とする大型犬種になります。
始祖犬は、チベットを原産とするチベタン・マスティフだと言われているようです。
チベットからヨーロッパに渡り、その後、スペインのピレネー山脈で暮らしていました。
当時の役割としては、家畜を他の動物や盗賊から守る役割をつとめていました。
その後、中世のフランスでは、番犬としてグレート・ピレニーズを飼うことがステータスになっており、 17世紀には宮廷の番犬になり、さらに17世紀後半には王室のお抱えの番犬にまでなっています。
しかしながらその後、フランス王室内やヨーロッパ各地からグレート・ピレニーズはどんどん姿を消していき、 一部の山岳地方に生き残っている程度になりましたが、 愛好家たちが繁殖した結果として現在のグレート・ピレニーズの存続につながっています。
グレート・ピレニーズは、知能は高いですが、独立心が強く頑固な部分もあるため、 少なくとも誰でもしつけがしやすい犬種とは言えない犬種かもしれません。
きちんと信頼を得ると共に、グレート・ピレニーズ自身より上位である飼い主としての 威厳を示すことが必要になってきます。
しつけができていないと、実際のところ普段飼うのが非常に困難になりますので、 しつけができることが大前提で必須になります。
ピレネー山脈で番犬だった頃の習性が強く、飼い主さんや家族への愛情・忠誠は強いのですが、 一方、知らない人に対しては警戒心が非常に強くなります。
基本的には飼い主さんに従順で穏やかで優しい性格により落ち着いていますが、 もし、しつけがうまくいっていない場合、制御がかなり難しい犬になってしまいます。
最悪、グレート・ピレニーズ自身のほうが飼い主さんより上位だと思い込んでしまい、 言うことを効かせられなくなる可能性もあります。
グレート・ピレニーズの平均的な寿命としては10~12年程度となります。
筋肉質な、がっしりとした体格で、もともとは山岳犬だったグレート・ピレニーズは、 険しい山道でも歩くことができる強い足腰を持っています。
二重構造になっている豊かな被毛による防寒の作用が大きく、寒さには非常に強い犬種です。 逆に言うと、暑さには非常に弱くなります。
また、大型犬に多い『股関節形成不全』や『膝蓋骨脱臼』について、 グレート・ピレニーズも他の大型犬同様に持っています。
グレート・ピレニーズは、仲間と認めている他の犬・動物や家族に対しては、 守ろうとする習性が働き、温厚に仲良く生活できます。
また、体がかなり大きな犬種ですので、他の犬や子供にじゃまされずにゆったりできる広い飼育スペースが必要です。
ただし、もし、しつけができていない状態になってしまっていると、 グレート・ピレニーズのそのパワーゆえに大人でも制御が難しくなってしまうため、 小さいお子様がいた場合、危険になります。
尚、抜け毛やよだれも量が多いので、衛生面のケアも必要です。
グレート・ピレニーズの運動量は大型犬のため、ある程度が必要になり、 毎日の散歩を1日2回で1回あたり1時間ぐらいが求められます。
グレート・ピレニーズは、長い時間をかけてゆっくり歩くのが好きですし、 ゆっくりと余裕のある歩き方もしますので、散歩での歩調としては歩きやすくなっています。
また、激しすぎる運動はあまり適していなく、最悪、関節の不具合を起こしてしまう場合があります。
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