狆(ちん)は原産が日本となる犬種ですが、起源としては、はっきり分かっていないのが現状です。
その始祖犬が大陸からどうやって渡来したのか、諸説あります。
スペイン原産のスパニエルを始祖とする中国原産ペキニーズの流れを汲むとも言われています。 6?9世紀ごろに起源を発するように言われていますが、遣唐使が持ち帰ってきた説、 新羅の皇帝から聖武天皇に献上された説、仏教徒とともに大陸から渡来してきた説、などなど、 様々な説がありますが、真偽がはっきりしていません。
いずれにせよ、大陸側から日本へ渡来してきたのち、改良されていき今の形になったようです。
その後、江戸時代に入り、狆は大名や大奥を中心にして流行し、当時の上流社会の女性の間で、 手元で抱いて可愛がるための犬として人気が出ました。当時の歌舞伎や落語の中にも登場しています。
また、町民にとっては狆を飼うことがステータスになっていたようです。
「生類憐れみの令」で有名な5代将軍の徳川綱吉も、狆を飼っていました。
日本語の『ちんくしゃ』という、醜いものや不細工なものを形容する言葉は、 「狆(ちん)がくしゃみをしたような顔」という言葉を短縮したところから由来するという説があるようです。
黒船来航後の海外との国交再開後に、日本文化の海外への輸出に伴い、 狆も海外にもたらされるようになっています。
特に、ペリーが持ち帰ったとされる4匹のうち、2匹はイギリスのビクトリア女王の元に献上されています。
また、『狆(ちん)』という呼び名は、『小さい犬』という言葉が縮まったものだと言われています。
海外での呼び名は、19世紀には「ジャパニーズ・スパニエル」と呼ばれていましたが、 その後、呼称が改名され「ジャパニーズ・チン」になりました。
狆(ちん)は、賢さをもっています。
また、飼い主さんの気持ち(感情)を察することができるとも言われています。
そのため、しつけはしやすく、飼い主さんの言うことを一生懸命に聞こうとしてくれます。
ただし、神経質・繊細な面を持っていますので、 叱ったりする際はストレスを過度にかけないように注意しましょう。
狆(ちん)は、陽気で明るく、そして優しい性格をしています。
基本的には、小型犬の中でも珍しいぐらいに大人しく落ち着いた犬種ですが、 神経質な面も持っていますので、扱いを間違えると引っ込み思案な性格になります。
また、飼い主さん以外にも友好的に接してくれますし、特に家族には慕ってくれます。
それと、狆は比較的、お留守番ができますので、その点もストレス少なく過ごしてくれます (ただし、さすがに長すぎるものはNG)。
狆(ちん)の平均寿命としては12?14年になります。
また、鼻が短い短頭種になりますので、対応調整がうまくありませんので暑さが苦手です。
『軟口蓋過長症』という呼吸困難を引き起こす、呼吸器系の病気も発症の可能性があります。
環境への適応能力は高く、その点は飼いやすい面でもあります。
狆(ちん)は耳が垂れているため、 他の同様の耳が垂れている犬種たちと同様に『中耳炎』『外耳炎』『耳疥癬』等のリスクも考えられます。
それ以外にも、目が飛び出た形状をしており、 『角膜炎』『結膜炎』『角膜潰瘍(角膜が傷つくことで起こる)』も比較的かかりやすくなります。
それに、小型犬に起こることが多い、運動している際に、 はしゃぎすぎ等の際に起こる膝のお皿がずれてしまう『膝蓋骨脱臼』も可能性があります。
子供や他の犬・動物に対して優しい・友好的です。
ただし、乱暴に扱われるのには耐性がなく、苦手となりますので小さいお子様との同居には配慮が必要です。
狆(ちん)は、遊び好きな性格ですが、小型犬であるため、運動量はさほど多くはありません。
散歩は1回あたり15分?30分を1日2回といった程度になり、 室内で運動させることができるのであれば、室外での運動はさらに減らすことも可能です。
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