スキッパーキはベルギー原産の犬種です。
歴史は古く、15世紀頃の現地の書物にも登場しています。ただし、その起源については諸説存在しています。
一説では、牧羊犬のルーベルナール(Leauvenaar。ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールを祖先とする犬種で、 黒い被毛を持つ中型の牧羊犬)が祖先犬にあたるとされています。
その際、ルーベルナールを当時の農民が改良し小型化したことで、今の形になったともされています。
スキッパーキは、もともとは農民階級で主に飼われており、小型の害獣駆除の役目を持ち、 主にネズミやモグラを駆除したり、または、貨物船を守る番犬(船内の害獣駆除も)としても活躍していました。
19世紀のドッグショーにて、マリー・アントワネットがスキッパーキを見て、 すぐに手に入れ飼ったことから、ベルギー国外でも広く知られ、一躍メジャーな犬種となりました。
このことをきっかけにして、上流階級で飼われるようになっていきました。
なお、犬種名の『スキッパーキ』の由来についても諸説存在しています。
一つは、フランドル語というベルギー北部・フランス北東部で話されている言葉の、 『小さな船乗り(船のことは「スキップ」と言う)』という意味を表しているという説。
また別の説では、ベルギーの古い言葉で牧羊犬を表す『スキッパー(Scheper)』という言葉から派生し、 小型の牧羊犬という意味で『スキッパーキ(Schipperke)』と名付けられたということも言われています。
※シッパーキと呼ばれることもあります。
スキッパーキは、とても頭が良く物覚えが良い犬種で、飼い主さんに忠実です。
ただ、もともとは自立心・自己判断力が強く、頑固(わがまま)な面もありますので、 最初のうちは主従関係を築くのに時間がかかる可能性があります。
わがままになっている状態のままで、しつけを行なっていくのは難易度が高いため、 まずは子犬のうちにしっかりコミュニケーションを取りながら、長い目で主従関係をしっかり教え込むのと、 しつけも徐々に覚えさせていくことが必要です。
しっかりと信頼関係を築き、主従についても覚えこませることができれば、非常に優秀なパートナーになります。
しかし、しつけの難易度という意味では、易しくはありませんので、 しつけの自信がない人や初心者は飼育を避けた方が無難と言えるかもしれません。
スキッパーキの性格としては、明るく優しいという性格が第一に挙げられます。 また、飼い主さんや家族に対して愛情深く、甘えん坊な面もあります。
しかしながら、実は警戒心は強いほうになりますので、見知らぬ人に対しては非常に警戒して、 不用意にあまり近づきません。警戒して吠えることもあります。
スキッパーキ本人が身内と認めれば、甘えん坊で明るい犬として一緒に生活できます。
スキッパーキの平均寿命は約12?14年となりますので、犬の中では割と長生きの方です。
遺伝性の病気は基本的には少ない方で、犬の中では健康体と言える犬種です。
被毛はダブルコート(二重構造)をしており、寒さには比較的に強いほうです。
また、スキッパーキが発症しやすい病気として、『レッグ・カルベ・ペルテス病(大腿骨頭壊死病)』が挙げられます。
一般的には小型犬の子犬期に多い遺伝性の病気となりますが、大腿骨への血流に障害が起こり血がうまく流れず、 大腿骨が壊死していく症状で、歩行困難になってしまいます。
最悪の場合、外科手術が必要になることもあります。
スキッパーキは、子供とはとても仲良くできる犬種ですので、良い遊び相手になることができます。
散歩の際は、行儀よく歩きますので、一緒に散歩するという意味でも良い相手になることができます。
また、他の犬との同居(多頭飼い)に関しては、少なくとも最初は警戒しますので、飼い主さん含めて、 徐々にでも信頼関係を相互に築くことができるか次第かもしれません。
特に大型犬に対しては、警戒が強くはなります。
非常に好奇心旺盛で活発な性格です。運動量は小型の体格の割には多めに必要です。
散歩は、最低限として、1日2回が基本で1回あたり30分程度の量が目安になります。
適度に一緒に遊んであげることも効果的です。
また、ドッグランなどの自由に走り回れる環境も用意しながら飼うのが理想です。
運動神経は高く、アジリティ(障害物競争)や他のドッグスポーツも充分こなすことができます。
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