ペキニーズは原産国を中国とする、別名『北京犬(Peking)』や『獅子犬(ライオン・ドッグ)』 と呼ばれることがある犬種で、一説にはシーズーや パグの先祖に当たる犬種とも言われています。
始祖犬はラサ・アプソという説が有力です。
その歴史としては古く、古代中国の唐では、宦官の支援によって繁殖が盛んに行われ、 王室の犬として重宝されていました。
中国の皇帝たちに飼われる際に、ペキニーズたちは袖に入れていたため 『袖犬(スリーブ・ドッグ)』という呼称も持っていました。
1860年にイギリスが中国から頤和園(万寿山とその南麓にある人造湖)を略奪した際に、 ペキニーズも戦利品としてイギリスへ持ち帰ったことから、ビクトリア女王へ献上されるなど、 イギリスへ渡来しました。イギリスに渡った当初は、上流階級でのみ飼われていましたが、 徐々に一般化され、広い層で飼われるようになりました。
なお、かの有名なタイタニック号(イギリスのサウサンプトンからニューヨークに向かう途中で1912年4月14日の夜〜翌日の4月15日に大西洋上で沈没)に乗り込んでいた犬たちの中で、救命ボートに乗り込んだことで命を取り留めた3頭がおり、この3頭の中の1頭はペキニーズだと言われています。
ペキニーズは飼い主さんや家族には忠実な性格です。
基本的には初心者向きのしつけやすい犬種には入ります。
ただ、頑固で独立心が強い面があるため、ペキニーズ本人の考えを曲げない傾向もあり、 しつけに手を焼く場合も可能性はあります。
ペキニーズは、飼い主さんや家族には愛情を持ち、甘えてみたり無邪気な面を見せたりしますが、 見知らぬ人への警戒心が強く、友好的にできるまでなかなか時間がかかってしまいます。
ペキニーズは小型犬ながら気が強い面があり、喧嘩では相手が大きくてもまったく物怖じせず、一歩も引きません。
他の小型犬との気質の違いもあり、無駄吠えはほとんどありません。
噛み癖も特には先天的には持っていません。
ペキニーズは短頭種の犬種になりますので、体温調整が苦手で、特に暑さに弱くなります。寒さも苦手です。
平均寿命としては12?15年ぐらいになります。
また、外形的に目が飛び出している形をしているため、ばい菌が入りやすかったり、 外傷により角膜が傷つきやすくはなります。例えば、『チェリーアイ』という、 目頭の裏側にある第三眼瞼腺が、赤く膨張して飛び出す目の病気 (さくらんぼ=チェリーのようであることから病名由来)も発症リスクがあります。
他にペキニーズの外形的な特徴として鼻の周りのシワが多いという点もあり、 汚れがたまりやすく皮膚の病気を引き起こしやすくなるためケアが必要です。
ペキニーズは基本的には他の犬や子供にも友好的に接することはできます。
ただ、その勇敢な性格から、他の犬に威嚇されたり喧嘩を売られたりすると臆することなく応じていってしまいます。
なので、同居する他の犬がちょっかいを出してくるような犬であるほど、同居が難しくなります。
ペキニーズは基本的には遊び好きです。
ただ、運動量は少ない方になりますので、ゆっくりした散歩や室内での遊びが向いています。
比較的、狭いスペースでも飼いやすくはなります。
毎日の散歩は必須ではありませんが、1回あたり15分?30分程度が適量になります。
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