ミニチュア・シュナウザーは、ドイツを原産国とする犬種です。
同系統の犬種には、ジャイアント・シュナウザーやスタンダード・シュナウザーがいます。
この犬種の基礎犬であるシュナウザー系の犬は、15〜16世紀の絵画にも描かれているなど、ドイツ地方においては古くから根付いていました。
起源としては、19世紀(1800年代後半)にドイツのババリア地方を原産として、 牧羊犬として使われていたスタンダード・シュナウザーをベースとして、 ミニチュア・ピンシャー、 アッフェン・ピンシャーとかけ合され小型化などの改良が行われ、誕生しています (一説ではプードルもかけ合わされたと言われています)。
この頃、農場にてネズミ狩りをする役目で活躍しており、長い口髭や眉毛はネズミと格闘する際に身を保護する働きがあります。
1926年には、ワイヤーヘアード・ピンシャー(Wirehaired Pinscher)という呼び名で登録されていました。
そして、イギリスにて他のシュナウザー系の一種の犬種として認定されました。
その後、ミニチュア・シュナウザーもアメリカに渡ることになりますが、スタンダード・シュナウザーやジャイアント・シュナウザーに比べると、大きく遅れての渡航になりました。
しかしながら、その可愛らしくおしゃれな見た目と賢い性格が人気を呼び、第二次世界大戦直後に人気が出始め、アメリカで人気上位の犬種の一つになりました。
日本国内へは戦後に渡ってきました。この頃に米軍が国内へ駐在する際に一緒に連れられて来たことで、登場し始めました。
ただ、その独特の被毛のお手入れの手間などがネックになり、当時は犬種としての人気はさほど出ておらず、実はミニチュア・シュナウザーの人気が出始めたのは、戦後から年月がだいぶ経った近年になってからになります。
ミニチュア・シュナウザーは略称『ミニシュナ』などとも呼ばれ、今では家庭犬として広く愛されている代表的な犬種の一つとなっています。
ミニチュア・シュナウザーは、テリア種の血統は無関係ですが、 日本やアメリカではテリア種の系統に分類されています。
シュナウザー系統の犬種の中では、このミニチュア・シュナウザーだけが唯一、テリア種になっています。
穴に潜ったりしながら獲物を攻撃する役目である他のテリア種と違い、 ミニチュア・シュナウザーは広い農地を活動の基盤としていました。
尚、犬種名の由来は、ミニチュア・シュナウザーの特徴である口髭を意味するドイツ語の 『シュナウツ(Schnauz)』から来ています。
ドイツ国内では、『ツベルグシュナウツァー』という犬種名です。
ミニチュア・シュナウザーは、とても知能が高く(人間の3歳児並みの知能という評価もされているほど)、 飼い主さんに対して非常に忠実な性格を持つ犬種となっています。
頭が良いため、人間の言葉を理解しようとしたり、飼い主さんの意図をうまく読み取れるよう努力してくれるでしょう。そして、彼らなりに判断しながら慎重に注意深く動くことができます。
このミニチュア・シュナウザーという犬種は、間違いなくコミュニケーションはしやすいと言えるでしょう。
また、忍耐強い性格を持っていることもしつけをする上で重要な特徴になります。
総合的に見て、ミニチュア・シュナウザーは初心者向きでしつけが非常にしやすい犬種であると言えます。
しつけの仕方次第で、番犬としても良き伴侶犬としても活躍が期待できるとても有能な犬種です。
ミニチュア・シュナウザーは、家庭犬として最も優れているという呼び声が高いほど、飼いやすい犬種です。
警戒心もあまりなく社交的な人懐っこい部分があったり、攻撃的な面や吠え癖もほぼ見られず、 頑固なところもない、明るく素直な性格です。
勇敢で気が強い一面も持っているミニチュア・シュナウザーですので、 しつこくしたりするとうなって怒ることはありますが、急に噛むなどの攻撃的な行動はあまりないでしょう。
相手が大きくても物怖じしないというのも特徴です。
人懐っこい分、逆に甘えん坊な一面も持っており、 飼い主さんや家族となるべく一緒に過ごしたいという犬でもあるので、 長時間の留守番などの一人の時間を少なくしてあげる必要があります。
ミニチュア・シュナウザーは健康的で筋肉質な体格を持ち、高い運動神経を持っています。
平均寿命としては12~14年ぐらいとなります。
遺伝的疾患となる病気の発症リスクとして、眼の病気が多くなっています。
具体的には、網膜が縮小することで視力に障害が起こる『網膜萎縮症』、 子供のうちに発症する『若年性白内障(眼の中の水晶体が濁る)』などが挙げられます。
また、ミニチュア・シュナウザーが遺伝的に発症することが特に多いのが尿路結石(尿道結石)も挙げられます。
小型犬は特に多いのが特徴ですが、さらにその中でもミニチュア・シュナウザーの占める割合が多いと言われています。
この病気は、基本的にはストルバイト結石またはシュウ酸カルシウム結石が尿道にできてしまうことにより起こりますが、おしっこを我慢しないでできる、水分をたくさん取る、肥満に注意する(食事の栄養バランスと消化が良いもの)という点が重要になってきます。
なお、ストルバイト結石の場合は食事療法も可能、シュウ酸カルシウム結石は外科手術が必要・手術後に食事療法など、といったパターンが多くなります。
ミニチュア・シュナウザーの本来の性格としては、攻撃的な面がほとんどなく、 面倒見が良いとも言えるぐらいの物分かりの良い態度で子供とも仲良くすることができます。
遊び好きな明るい性格のミニチュア・シュナウザーは、子供とも楽しく遊んでくれることが期待できます。
また、社交性にも長けていますので、他の犬とも問題なく仲良くやってくれることが多いと言えます。
抜け毛など衛生面の点については、抜け毛は比較的少ないほうになりますので、この点は心配は少なくて済むのではないでしょうか。
基本的なケアとして、日頃からのブラッシングや定期的なトリミングは必要となりますが、被毛のカットでもおしゃれして楽しむことができる犬種です。
ミニチュア・シュナウザーは、好奇心旺盛な性格で、活発・遊び好きです。
小柄な体ながら体力は割と持っているほうです。
ただし基本的には体力的には小型犬の範囲になりますので、運動量はさほどは多くはなく、散歩は1日2回を基本として、1回あたり30分程度が目安になります。
また、ミニチュア・シュナウザーは敏捷に動き回ることができますので、上手にコミニュケーションを取りながら、好奇心も刺激してあげるようにすると、ストレス発散にもなりとても良いでしょう。
ボールなどのおもちゃをうまく使いながら、一緒に遊んであげるのが理想です。
ミニチュア・シュナウザーは、その昔、ワイヤーヘアード・ピンシャーと呼ばれていたように、ワイアー(針金)のような硬めの被毛が体の主要な胴体・背中まわりの部分を覆っており、脚まわりの被毛は柔らかめになっています。
眉毛や口(マズル)周りの被毛が長いこともミニチュア・シュナウザーの大きな特徴で、髭のような見栄えを演出しています。
毛色は、全部で5種類あり、ブラック(全体が黒)、ソルト&ペッパー(白と黒が混ざり、部分によってはシルバーのような見え方)、ブラック&シルバー(黒と白が部分ごとに分かれて配色されている)、ホワイト(全体が白)、ウィートン(白とベージュのような薄茶色が混ざっている)があります。
ホワイトとウィートンは珍しい種類になりますが、その中でもウィートンは非常に珍しい種類となります。
また、小型犬ながら、比較的がっしりとした骨格を持っていることもミニチュア・シュナウザーの特徴となります。
[再生は画像をクリック]
現在、ミニチュア・シュナウザーの記事はありません。
こんにちは。
我が家は子なし夫婦30代と一匹の3人暮らしです。
愛犬はミニシュナ(ミニチュア・シュナウザー)で6歳オスになりますが、もともとは子犬のときにブリーダーさんから購入した子です。
この度、縁があって保護団体の知り合い経由で保護犬のミックスの子を譲り受ける話が進んでいます。
その子は推定3歳前後ぐらいの若い成犬になります
こんにちは。
私の母が犬を飼い始めたいようで、どういう犬の種類がいいかあれこれ話しています。
でも、今まで実家で犬を飼ったことがなく、私はジャックラッセルの女の子と楽しく暮らしていますので、そういうのも見てその気になったのかと思います。
と言っても、うちの子は家の中でもかなりおてんば娘なので、ジャックラッセルは厳しいだろうなという感じ
当サイトの内容・テキスト・画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。