パピヨンの原産国フランスで、起源については明確になっておらず、諸説あります。
一説では、『スパニッシュ・ドワーフ・スパニエル』というスペイン原産のスパニエル系の犬種が始祖犬だという説や、 スピッツ系が混ざっている説が有力です。
歴史的には、16世紀頃までさかのぼり、当時のヨーロッパで人気を博していました。
王室や上流階級の人々に飼われていたようです。
19世紀には、フランスやベルギーにおいて、チワワやスピッツと交配され、今の立ち耳の形になっています。
『パピヨン』という名前の由来は、その大きなとがった立ち耳が、 フランス語で蝶を意味する『パピヨン』に似ていることから来ています。
一方、立ち耳ではなく耳が垂れているパピヨンのタイプも存在し、 『ファレン』というフランス語で蛾を意味する呼び名で呼ばれています。
また、しっぽのくるっとした内巻きのカーブがまるでリスのようであるという意味で 『スクウィール(=リス)・スパニエル』と呼ばれることもあります。
パピヨンは頭が良い犬種ですので、しつけたことを覚えてくれやすい犬種にはなりますが、 上下関係をしっかり覚えさせておかないと、 頭が良いがゆえにパピヨン自身が飼い主さんより上だと勘違いして主導権を持ってしまうために、 わがままに育ってしまいます。
好奇心旺盛な面もありますので、いたずらや興味あるものに走り寄って行ってしまうなどは注意が必要です。
パピヨンは飼い主さんや家族が大好きで、甘えん坊な性格です。甘えん坊すぎて、飼い主さんにかまってほしい、 注目をされたいという気質も強くなります。
また、甘えん坊な性格から、孤独は非常に苦手です。なので、なるべく一緒にいてあげられることが重要になってきます。
一方、家族以外の打ち解けていない他人には非常に警戒心が強く、打ち解けるのに時間がかかる場合も珍しくありません。
ただ、基本的には攻撃性は低いと言えます。
総じて、飼いやすい性格の犬種であるのは間違いありません。
パピヨンの平均寿命としては12~15年ぐらいになります。
パピヨンが発症することが特に多いのが尿路結石(尿道結石)があります。
小型犬は特に多いのが特徴となっています。
この病気は、基本的にはストルバイト結石またはシュウ酸カルシウム結石が尿道にできてしまうことにより起こりますが、おしっこを我慢しないでできる、水分をたくさん取る、肥満に注意する(食事の栄養バランスと消化が良いもの)という点が重要です。
なお、ストルバイト結石の場合は食事療法も可能、シュウ酸カルシウム結石は外科手術が必要・手術後に食事療法など、といったパターンが多くなります。
また、こちらは他の小型犬も共通してにはなりますが、『頭蓋骨形成不全』や、 膝のお皿がずれてしまう症状の『膝蓋骨脱臼』は一定の発症リスクはあります。
パピヨンは警戒心が強い面もあり、敵対的な態度をとるなどして子供との乱暴な遊びにはあまり向きませんが、 一旦打ち解けると、非常に友好的になります。
また、相手が大きい犬でも、果敢に挑んでいってしまうという、その外見とは裏腹な勇敢な面もありますので、 同居犬との相性は事前に考慮する必要があります。
パピヨンは遊び好きで活発な面も持っています。
散歩は1日二回を基本として毎日必要で、1回あたり15~30分程度が適量になります。
室内でも遊んであげられるようにするといいでしょう。
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