ボロニーズは、イタリアのボローニャ地方を原産とする犬種で、 犬種名はこの地方名ボローニャ(Bologna)から由来し付けられています。
基本的には、現在でもイタリア以外で見かけることはあまりなく、世界的見ると希少犬種になります。
犬種グループ上は、ビジョン・フリーゼや マルチーズと同様の祖先犬 (小型犬のウォータースパニエルとも言われている)を持つと考えられビジョン系等に分類されています。
それに伴い、実はボロニーズの正式な犬種名は『ビジョン・ボロニーズ』と言います。
ボロニーズの歴史は古く、1000年以上前から地中海沿岸地域を中心に生息しており、アリストテレスの文献にも登場します。
その後、ルネッサンスの頃には、王室や貴族の間で飼われており、 王侯への贈り物としてもしばしば用いられていましたが、 市民革命をきっかけに貴族が地位を失っていった煽りを受け、数が減少していきました。
しかしながら、絶滅するまでには至らず、世界大戦などの戦時下も乗り越え血統が受け継がれていき、 種が存続しました。
戦後の近代においては、イタリアのジャンフランコ・ジャネリによって繁殖が行われ、 大衆向けの家庭犬としても供給されるようになりました。
ボロニーズは、まず学習能力が高く、それに加えて飼い主さんに従順なことと素直な性格でもあるため、 しつけは比較的しやすい犬種であると言えます。
無駄吠えの癖や噛み癖といったものもあまり見られません。
ボロニーズの性格は、穏やかでゆったりしています。
それに、温厚な性格でもあります。
飼い主さんや家族に愛情を持って接してくれ、知らない人でも最初は慣れるまで多少時間がかかるものの、 慣れてしまえば友好的にすることができ、人懐っこい面もあります。
甘えん坊な印象を受けることが多いかもしれません。
総じて、性格的には一緒に生活しやすい犬種であると言えます。
ただ、寂しがり屋な部分もあり、一人でいることが苦手です。
また、臆病な面も持っていますので、驚かせたり怖がらせたりすることはストレスにつながります。
ボロニーズの平均寿命は12?14年ぐらいです。
健康的な犬種ですので、長生きの傾向があり、過去には20年以上生きた個体もいます。
ボロニーズは、被毛の構造がシングルコートになるため、冬はあまり得意ではありません。
また、遺伝的にかかりやすい病気としていくつか挙げられます。
まず、『レッグ・ペルテス』という、股関節の痛みや足に力が入らない・引きずる等の 症状が見られるものが挙げられます。
これは主に、0?1歳頃の成長期に起こる場合が高い病気です。
それと、老齢の犬に起こりやすい心臓病の一種である『僧帽弁閉鎖不全』においても、 ボロニーズも発症の可能性があります。
これは、心臓の僧帽弁という部位が機能不全を起こし、血液が逆流をしてしまう病気です。
具体的には、咳や呼吸困難を直接的に引き起こします。
ボロニーズは耳が垂れていますので、汚れがたまりやすいことで『外耳炎』にかかりやすいため、注意が必要です。
ボロニーズは、穏やかな性格で遊び好きでもあり、子供の良い遊び相手になれるでしょう。
攻撃性についてはあまり見られず、この点も子供相手にする際に相性が良い材料として挙げられます。
他の犬との生活も大方問題ないですが、ボロニーズ自身よりも大きい犬には臆病になり、 警戒してあまり近づかない傾向があります。
大型犬との相性は良くありません。
ボロニーズは、遊び好きではありますが、運動量はさほど多くありません。
散歩は、30分以内程度を1日2回の量が適量になります。
運動量というよりは、一緒に遊んであげることでストレス発散になるのと、 コミニケーションという意味で満たされることになります。
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