サルーキは非常に古い歴史を持つ(最古とも言われています)中東を原産地とする犬種で、 最古の犬種の一つであるとも言われています。
紀元前6千年前のエジプトの墓の中から、サルーキに極めて似た犬型の彫刻が見つかっており、 この彫刻が、サルーキがこの時代にも存在していたことを示す品とされています。
古代エジプトのファラオの墓から、王族とともに葬られたサルーキのミイラも発見されており、 当時、エジプト王室とともに暮らしていたのではないかと考えられています。
はっきりしている範囲の歴史としては、もともとは中東にて遊牧民と生活していて、 ガゼルなどを狩るための狩猟犬として使われていました。
他には、イノシシやウサギなどの狩りにも使われていたようです。
また、サルーキはイスラム教の中では特別な扱いの犬種として、認められていました。
原産地の中東で多く信仰されているイスラム教の中では、 犬は汚いものという位置づけになっていますが、サルーキはこれに当てはまらない特別な犬種として、 人と一緒に暮らすことを認められています。
血統においても大切にされており、同犬種以外との交配が禁じられていたため、 長い何月の間、純粋な血統が守られてきました。
その後、遊牧民とともに移動していく中で、徐々に生息域が広がっていきました。
その過程の中で、サルーキの進化も、地域ごとでサイズや被毛のタイプという部分で、 別々のものになっていきました。
そして、十字軍の活動により、サルーキもヨーロッパに持ち込まれ、人気が高まっていきました。
なお、サルーキという犬種名は、アラビアの古代語で『アラーの神より授かりしもの』 という意味があるという説や、古代アラブの首都『サルク』に由来するなどと言われています。
それと、中東では、『ガゼルハウンド』『ペルシアン・グレーハウンド』と呼ばれてもいます。
サルーキは賢い犬種です。 それに、飼い主さんに非常に忠実ですので、しつけはしやすい犬種と言えます。
ただし、独立心が強く頑固な面も持っており、初期の段階で、こういった部分で困らないためにも、 主従関係はしっかり覚え込ませるというのが前提になります。
また、狩猟犬の本能である、噛む・動くものを追いかける、 といった部分は早期にしつけで直す必要があります。
サルーキは物静かで大人しい犬種です。 優しい性格で、飼い主さんに対しては、愛情をもって接してくれます。
落ち着いた生活にはもってこいの犬種です。
ただし、見知らに人には警戒心があり、距離を置くような態度をとります。
サルーキの平均寿命としては、12~14年となります。
暑さも寒さも得意ではなく、脂肪が薄いため、特に寒さは非常に苦手です。
また、サルーキが遺伝的にかかりやすい病気として、『甲状腺機能低下症』という、 甲状腺ホルモンの低下が原因となる免疫力低下が起こる病気があります。
具体的な症状としては、体の脱毛といった初期症状から始まり免疫力低下により 怪我が治りにくくなってしまいます。
それと、サルーキは鼻の病気にも注意が必要で、鼻炎が引き起こす『副鼻腔炎』も注意が必要です。
これは、鼻炎によって発生した炎症が副鼻腔へと広がり、副鼻腔内で炎症が起こる症状です。
大型犬に多い、胃がねじれてしまう『胃捻転』も注意が必要になります。
サルーキの子供との同居する際の相性ですが、結論、問題ありません。
攻撃性も特になく、子供にも優しく接することができます。
サルーキは、狩猟犬の本能から、外では活発な一面も持っています。
これも狩猟犬時代の能力ですが、脚が非常に速く、犬の中で最速のグレーハウンドに次ぐ、 2番目に早いとも言われています。
サルーキの走るスピードは、おおよそ時速70km/hにもなります。
運動量は多い犬種です。
散歩は1日2回を基本として、1回あたり1時間程度が必要量になります。
散歩の際は、ジョギングなど走ったりすることも織り交ぜるのが理想です。
思いっきり走れるドッグランも定期的にあると良いでしょう。
特に、走る能力(追いかける能力)を生かしたドッグスポーツも適性が高く、 ルアーコーシングといった疑似餌を追いかける競技なんかも向いています。
運動量が不足することで、ストレスが溜まりやすいので、充分に配慮してあげることが必要になってきます。
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