イギリスで鳥猟犬(獲物である鳥を見つけ出し、飛び立たせる役割)として活躍していた イングリッシュ・コッカースパニエルが、 17世紀に移民とともにアメリカに渡りました。
その後、他のスパニエル系の血統が交配されたことで、 小型化・攻撃性の抑制に成功し、今のアメリカン・コッカー・スパニエルの形になりました。
1945年には、アメリカン・ケネルクラブにより、イングリッシュ・コッカースパニエルと別の犬種であることが正式に認定されました。
また、アメリカン・コッカー・スパニエルは、ディズニー映画「わんわん物語」で主役に登場する犬としても有名です。
美しい毛並・柔らかな触り心地がたまらない犬種です。
なお、北米では単にCocker(コッカー)とも呼ばれ、この呼び名は通常はアメリカン・コッカー・スパニエルを指すようです。
穏やかな性格であるがゆえに、大きい声・体罰は厳禁、厳しいしつけの仕方は苦手です。 (性格的に合わない。アメリカン・コッカー・スパニエル本人が恐怖を感じてしまい、ストレスを大きく感じる。)。
アメリカン・コッカー・スパニエルは、賢い犬種なので教えたことを覚えやすく、過度の激しいしつけは不要で、 あくまで穏やかな性格に合わせた褒めることを中心としたしつけをする必要があります。
また、感受性が豊かなことでコミュニケーション能力も高いため、こういった部分でもしつけはしやすく、 初級者の飼い主さんにも向いていると言えます。
アメリカン・コッカー・スパニエルの性格は非常に温厚で、人懐っこい友好的な犬種です。 元猟犬の特性が生きており、飼い主に忠実で、おとなしい・静か・穏やか、といった特性をもっています。
ただ、その性格ゆえのマイナスな面として、長い時間の一人でのお留守番が苦手で、 長く一人でいることに強いストレスを感じてしまいます。
お留守番が多くなる・長くなるといった場合は、配慮が必要となります。
アメリカン・コッカー・スパニエルは、皮膚はもともと脂が多い体質のため、ケアを怠ると皮膚病になりやすく、シャンプーは他犬種と比べて小まめに必要です。
目はチェリーアイや、ドライアイ、白内障といった病気にかかりやすくなっているのと、 ダブルコートで長毛のためのブラッシング(週に3~4回ぐらい)・トリミングや、 耳が大きいうえに垂れているため耳掃除など(外耳炎)、小まめにケアが必要になってきます。
ケアの手間自体はそれなりにかかるでしょう。
遺伝病には、膝蓋骨脱臼、突発性激怒症候群などを発症する可能性を持っています。 突発性激怒症候群は、完治は難しいですが、抑制するためにセロトニンという物質の投与ができます。
アメリカン・コッカー・スパニエルは穏やかな性格のため、他の犬や子供に対して攻撃的になることは基本的にはありません。
吠え癖(無駄吠え)・噛み癖もない犬(個体)が多いです。
ただし、必要に応じて吠えることもあります。吠える際は、中型犬らしい太い声で吠えます。
総合的としては、アメリカン・コッカー・スパニエルは非常に一緒に生活しやすい犬種といえるでしょう。
もともとの起源が鳥猟犬だった特性が残っており、運動量は多く、 アメリカン・コッカー・スパニエルは遊ぶのが大好きな犬種になります。
活発で元気なのが特徴です。
また、アメリカン・コッカー・スパニエルは体力があるので、散歩はもちろんのこと、 ジョギングやボール遊びといったしっかり体を動かせる運動もあるのが理想です(遊び好きなので、もちろん非常に喜びます)。
運動は毎日、一時間程度が目安になります。
被毛は、胸元・腹・脚・耳に飾り毛のようなものがあり、毛にウェーブがかかっている部分があり毛量も多いことも特徴的です。
アメリカン・コッカー・スパニエルの毛色は多岐に渡り、主に以下のようなパターンが存在しています。
・ブラック
・クリーム
・チョコレート
・ブラックタン(黒に黄褐色が混ざっている)
・チョコタン(濃い茶色に黄褐色)
・セーブル(茶と黒が混合)
・レッド&ホワイト
・ブラック&ホワイト
・トライカラー(黒・白・黄褐色)
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