ブルドッグは、原産国イギリスになります。
『イングリッシュ・ブルドッグ』とも呼ばれ、 勇気・不屈・忍耐を象徴する犬として、イギリスを代表する国犬にも指定されています。
他には、イギリス海軍のマスコットや、アメリカ・ニューヨーク州のレスキューのシンボルマークとして、 我が国では大正時代からソースのマスコットキャラクターとして使われていて、それぞれ知られています。
そのブルドッグの起源としては、13世紀のイギリスで、『ブル・バイティング(Bull Baiting=牛に噛みつく)』 と呼ばれる牛と犬を闘わせる賭け事に使われるための、いわば闘犬的な役割としてマスティフ系の犬種を 改良し生み出されました。
この中で、ブルドッグは牛の鼻に噛みつき、牛を興奮させる役目でした。
尚、この頃のブルドッグは、『オールド・イングリッシュ・ブルドッグ』という品種の位置づけをされています (オールド・イングリッシュ・ブルドッグは、体重60kgにもなる大型犬種)。
また、ブルドッグの大きな特徴でもある短頭の鼻がつぶれた形状をしている理由は、この牛と戦う際に、 噛みついたまま呼吸ができるようにという意図であったり、短足であることは重心を下げ攻撃をかわしやすくするため、 たるんだ皮膚は相手の攻撃を防御しやすくするため、といったような、犬種として開発された際に 闘犬としての役割を最重要視し、この独特な形状にされています。
ちなみに、牛ではなく、クマと戦わせる『ベア・バイティング(Bear Baiting)』と呼ばれるものも存在し、 ブルドッグは牛に加え、クマとも戦ってきました。
そして、19世紀に入り、動物愛護の理由からこのような闘犬のイベントが禁止されると、 ブルドッグは闘犬としての役目を終え、家庭用の飼い犬として愛好家らによって穏やかな性格へ 品種改良されていきました。
尚、犬種名の由来は、この、『ブル・バイティング(Bull Baiting)』の『ブル(=雄牛)』から来ています。
ブルドッグは、精神的なタフさから来る頑固な性格をもっています。
ただ、飼い主さんに対して従順ですので、しつけのしやすさで言うと、 初心者向きでない部分も一定はあると言えますが、こういった点を理解して、根気強くしつけるなど、 きちんとしつけを済ませてしまえれば、初心者でも飼っていける犬種です。
警戒心から、他の犬に吠えることがありますので、吠え癖をなくすしつけも重要になってきます。
見た目が恐そうな強面のブルドッグですが、性格は陽気で非常に優しい性格をしています。
当初は闘犬の役割があったため、凶暴な性格でしたが、家庭用の飼い犬として普及するにあたって改良され、 穏やかな優しい性格に変えられていきました。
また、人懐っこく、甘えん坊な犬種でもありますので、ブルドッグは性格としては魅力的で、 穏やかに仲良く一緒に生活しやすい犬種です。
ブルドッグは、非常に筋肉質でたくましい体格をしています。
また、鼻がつぶれた形状(鼻ぺちゃ)の短頭種であるため、体温調節がうまくできず、特に暑さが非常に苦手です。
高温多湿の中に置いておくと、下手をすると死んでしまう恐れがあり、 多湿な状況だけでも苦手ですので夏場以外も油断はできません。
寒さに関しても苦手ですので、1年中エアコンが手放せない飼育環境になります。
それと、体格と足腰のバランスが悪く、激しい運動や長時間の運動は関節に負担がかかるため、注意が必要です。
ブルドッグは、顔や体にしわが多く、汚れが溜まりやすいため、この点もケアが必要になります。
下あごが突き出ており、この点も加えて、汚れがたまりやすいことが原因で、 ケアが不足すると皮膚の病気を引き起こす可能性があります。
他に、遺伝的疾患で発症リスクがあるのが、短頭種に共通である呼吸器系の疾患で、 気道が狭いことで呼吸困難になったりします。
ブルドッグは、他の犬には、攻撃的になることもありますので、そもそものしつけがきちんとできているかと、 相手の犬との相性を充分に確認する必要があります。
子供に対しては問題なく、穏やかで温厚・優しい性格がそのまま発揮されますので、 ブルドッグは同居しやすい犬種です。
ブルドッグは運動が苦手です。
散歩は肥満防止のためにも必要ですが、長い散歩や走ったりすることは好ましくありません。
適正量としては、1日合計で長くても1時間以内(30分~1時間)となり、ゆっくり歩く散歩が理想です。
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